サブドメインを勧めない理由

Webデザイン

Web作成を始めたときに、「できるWordPress」という本を参考にして、まずは言われるとおりにレンタルサーバーを用意し、独自ドメインを取得してページを立ち上げてみました。
一つのページを作ってみてから、別のテーマでページを作ってみたくなったのですが、あまり知識のなかった私は、取得したドメインからサブドメインを設定しようと思い立ったわかです。なぜだかそのときには、別の独自ドメインを取得するという選択肢すら考えもしませんでした。
独自ドメインの取得すると年間で費用がかかります。1ドメインあたり1,000円前後から2,500円くらいなのですが、なんとなくページごとに費用を増やすということが、知識としてなかったこともありますが、本能的に避けてたのかもしれません。

結論からいうと、これはあまりいい選択ではありませんでした。
ページごとにドメインを取得する方がお勧めです。

サブドメインを設定してWordPressで使うにも、実はいろいろとノウハウがあるのですが、ネットで検索しながら結構な労力を使って、サブドメインでのページを作り始めたのです。

やってみてすぐに気づいたのは、WordPress自体はサブドメインに対応もしているし、ひとつのWordPressをインストールすれば、その上で複数のドメインを扱うことができます。
ただし、WordPressはいろいろなプラグインを使うことで、便利な機能を使えることが特徴なのですが、いくつかのプラグインがマルチサイトに対応していないのです。

ページ作りをしながら、ネット検索していくと、プラグインを使うと解決できることがわかることがよくあります。ネットの指示にしたがってプラグインをインストールして、設定をしようとすると、ネット通りの設定画面にならなかったりすることが頻発するようになって、最終的にはそれがマルチサイトを使っているためだとわかったわけです。

現在、20くらいのページを作っていますが、最初に取得したドメイン以外ではサブドメインを使用していません。

ここで、サブドメインとはどういうことかを説明します。

独自ドメインとして、example.com というドメインを取得して、http://example.comでページを作ります。
サブドメインは、aaa.example.com、bbb.example.comというのを設定して、http://aaa.example.com、http://bbb.example.comでそれぞれ別のページを持つということです。

WordPressは、example.comでインストールしたものを共通利用してサブドメインのページ作成ができます。
別の独自ドメインを取得する場合は、同じレンタルサーバー上に、新たに取得したドメイン用にもう一度WordPressをインストール(DBも別)しなければなりません。

今となっては、別インストールすることにまったく抵抗ないし、普通のことだと思っていますが、当時は同じサーバーにソフトウェアを複数インストールすることに抵抗もあったと思います。WordPressの容量は実際大した容量ではありません。

で、最近になって、さらにサブドメインでの問題点が発覚しました。

サイトのアクセスを増やすために、一部のサイトに対してGoogle Adwordsという広告を活用しています。
前述のサブドメインを使ったサイト(例えばhttp://aaa.example.com/とします。)で広告を出していたら、ある突然、広告ポリシーに違反しているので広告が不承認になりました、というメールが来て、広告が停止になってしまいました。

Googleは不承認の理由を大きなくくりとして、例えば「独自コンテンツの不足」などと通知してくれますが、具体的にどの部分がということは一切教えてくれません。
電話サポートなどを受けながら、修正して再審査しますが、なかなか通りません。(今、現在も試行錯誤中です。)

そんな中でわかったのが、Googleの審査、つまり不承認の理由は、対象のサブドメインだけではなく、主ドメインであるexample.comや他のサブドメインであるbbb.example.comも審査対象になるということです。
これには参りました。

広告をしなければ、とお考えかもしれませんが、このことは別の言い方をすると、Googleのサイト評価も同様のことが言えるとなると、SEO対策はサブドメインを使った場合、すべてのサブドメインを考えなければならないということになる(のかもしれない)わけです。

WordPressの機能の制限とSEO対策を考えると、サブドメインの使用はあまりお勧めできません。少しお金はかかりますが、ページごとにドメインを取得されることをお勧めします。

ちなみに、WordPressの機能制限という意味で、プラグインだけでなく基本的な機能であるPing送信も、通常(ドメインひとつ)の場合は一般設定の中で送信先を設定して自動送信してくれるのですが、マルチサイトにするとこの機能が消えてしまいます。そのため、私はWordPress ping optimizerというプラグインを入れて対応しています。

 

 

 

プロフィール
賀門 康至

生まれ : 1957年7月
出身/住居 : 東京都出身 横浜市在住
大学の専攻 : 工学部電気工学科
家族 : 妻と娘1人
趣味 : ゴルフ、ホームページ作成
現職 : 製品開発コンサルタント

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